今回の中川運河ギャラリーの展示は、愛知県内で活動する建築史家の村瀬良太氏のイラストに焦点を当てた企画展となります。

　同氏は、愛知県にある歴史的建造物を特別公開するイベント「あいちのたてもの博覧会」の実行委員会委員長を務め、また愛知県の国登録有形文化財建造物の魅力を紹介する冊子「あいちのたてもの」シリーズを制作している建築史家です。

　その傍で、イベントのチラシ用にイラストを制作し、冊子の表紙絵や挿絵も手掛けられてきました。それらの多くが水彩画で描かれることで、歴史的建造物の持つ温かみや懐かしい町並みの雰囲気が醸し出されています。

　

また、今回の展示はスケッチにも重きが置かれています。それは、村瀬氏が書き留めてきたスケッチ帳を展示することで、建築史家がどのような眼差しで建物を見て、その魅力を発見していったのかを紹介する試みとなっています。

　手早く書かれた荒い線からは、建物を捉えようとしてペンを走らせた跡を生々しく感じることができます。

 

もう一つ、今回の企画展についての新しい試みは、１１月２５日（土曜日）に開催する折り紙建築のワークショップです。ポップアップ形式に飛び出す紙の模型「折り紙建築」でできた松重閘門を制作するワークショップを、ギャラリーのすぐそばの株式会社魚津社寺工務店の工場を借りて開催します。ワークショップの後は、同工務店の工場見学も行います。

 

このイベントは、中川運河沿いの今なお懐かしい雰囲気を残す工場で開催できる点が、きわめて重要だと考えています。それは、中川運河ギャラリーのコンセプトにある「ふるさと」の概念とも深く通底するからです。

 

建築史家の描く、懐かしくて温かみのあるイラストと、地元に根付く工場でのワークショップを通じて、建物の魅力を知るきっかけになっていただければと思っています。

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村瀬良太：

　昭和52年(1977年)鹿児島県生まれ。建築史家。名古屋造形大学非常勤講師。あいちのたてもの博覧会実行委員会委員長。

　著作に『あいちのたてもの』シリーズ、共著に『結婚式教会の 誕生』(春秋社)や 『名古屋テレビ塔クロニクル』(人間社)などがある。 また「あいちのたてもの博覧会」のイラストや、冊子「あいちのたてもの」シリーズ の 表紙および図解、名古屋折り紙建築の彩色なども手がけている。

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期間

9.8㊎ ～ 10.15㊐

定時Open日は ㊋・㊏ ㊐

その他の曜日はご相談ください｡

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時間

11:00 ～ 17:00

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入場無料

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ギャラリートーク：

 

 

 

出演：村瀬良太（建築史家）

建築史家がスケッチすることで理解してきた建物の秘密について熱く語ります。

特に、近作の旧帝国ホテル本館（冊子「あいちのたてもの明治村編」 より）での制作過程は、 近代建築ファンにとっても一聴の価値あり!?

笑ありの楽しいギャラリートークにぜひご参加ください。

 

開催日　10.22 ㊐

時間　　13:00 〜 14:00

参加無料

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ご参加ください：

折り紙建築ワークショップ

● 中川運河のシンボル、松重閘門(まつしげこうもん)を折り紙けんちくで作ってみよう！ 

● ワークショップの後は、魚津社寺工務店の工場を見学しよう！

 

開催日　　10.25 ㊏
時間　　　10:00 〜 11:30   と

　　　　　13:30 〜 15:00   の2回

場所 　　　魚津社寺工務店

　　　　  （中川運河ギャラリーの隣、集合場所：中川運河ギャラリー）

定員 　　　小学生以上20名

　　　　  （小学生は保護者同伴）

参加方法　10月20日13時から受付開始

　　　　  （先着順）

申込みは Eメールにて： hello@clemensmetzler.com

参加無料

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主催

中川運河ギャラリー（地域まちづくり活動団体）

 

共催

NPO法人橦木倶楽部

魚津社寺工務店

筧建築設計